感情という知的能力
「悩みにふりまわされてしんどいあなたへ 幸せになるためのいちばんやさしいメンタルトレーニング」という本を読みました。
悩みにふりまわされてしんどいあなたへ 幸せになるためのいちばんやさしいメンタルトレーニング
- 作者: 志村祥瑚,石井遼介
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: Kindle版
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この本の重要なメッセージとして「感情(を引き起こす状況)を言葉で解釈せず、その感覚を十分に味わおう」というものがあります。
これとは無関係に「モラベックのパラドックス」というものを知りました。
これは「ずっと前から持っている能力は自然淘汰により磨かれているから簡単なことに感じるし、抽象的思考という最近の能力は未熟なので難しく感じる」というものです。
この2つの主張は通じるものがあると思いました。
我々は体験に対して、身につけたばかりで未熟な「思考」という能力で対峙しがちですが、それよりも遥か昔に身につけ磨かれてきた「感情」という能力をもっと信用してもいいんじゃないかと。
少なくとも「悩んでいる」ということは「思考」は有効ではないということなので、他の能力=「感情」を駆使していいんじゃないか、などと思いました。